よく分かるビジネスカード・法人カードの使い方!

保険には大きく分けて公的保険と私的保険の2種類があります。

公的保険は社会保険とも呼ばれており、国民年金(厚生年金)や健康保険のことを指します。退職後に国から年金が支給されたり、医療機関に受診した際に医療費の自己負担が3割で済んだりと恩恵があります。いっぽう、私的保険は自分で民間の保険会社と契約して加入する保険のことを言います。加入は任意ですが、もしものリスクに備えることができるため、大半の人がいずれかの保険に加入しています。

ここでは、生活するうえで様々なリスクに対処できる私的保険について紹介したいと思います。まず、私的保険には主にどんな種類があるかを今回はまとめています。

■生命保険
生命保険に様々な種類の商品が販売されており、死亡保険や収入保障保険または養老保険など多岐にわたっています。生命保険は死亡または高度障害状態で保険金を受け取ることができる商品です。子育て世代や結婚を機に加入することが多く、自分にもしものことがあっても、残された家族を経済面で心配させずに済むことができます。

■医療保険
医療保険は、入院や手術を伴う病気やケガになった場合に保険金を受け取ることができる商品です。公的医療保険が我が国は充実しており、高額医療費制度もあるため自己負担額は大きく抑えることが可能ですが、差額ベッド代などは対象外となっているので加入しておくと自己負担額をさらにセーブできます。一時金としてまとまった保険金をもらえる医療保険もあるので、生活費の足しにもなり助かります。

医療保険は、独身でも加入しておくことが推奨され、健康状態である若いうちに加入しておくと毎月の保険料負担も安くておすすめです。

★高額医療費制度とは

高額医療費制度は、69歳以下を対象に高額な医療費を負担した場合、収入に応じて設定された限度額を超えた分を国が支給してくれる制度です。

年収 自己負担額(月額) 多数回該当
約1,160万円~ 252,600円+(医療費-842,000円)×1% 140,100円
約770万円~ 167,400円+(医療費-558,000円)×1% 93,000円
約370万円~ 80,100円+(医療費-267,000円)×1% 44,400円
約~370万円 57,600円 44,400円
住民税非課税 35,400円 24,600円

■がん保険

今では2人に1人がかかると言われているがん(癌)に特化した保険です。医療保険はがんも含めた補償を受けることが可能です。しかし、家系にがんになった人が多い方や、手厚い補償を受けたいという人には最適です。

がん保険は、がんと診断された際に診断給付金として100万円から200万円という高額な保険金を受け取ることができます。金銭的な余裕があれば治療の選択肢も広がります。また、がんになると抗がん剤治療などで思うように働けなくなることもありますが、保険金が多ければ生活費の補填として利用することだって可能です。

■学資保険

子供が生まれたときに加入する人が多いのが学資保険です。生命保険と同じような仕組みですが、目的は子供の教育資金に備えた商品です。自分が死亡または高度障害状態になった際はそれ以降の保険料支払いが免除され、満期になったら保険金として積み立て分に利子が上乗せされて受け取ることができる貯蓄性に優れた商品です。

子供が高校や大学へ進学時を満期に設定して保険金を設定すれば、確実に教育資金を貯めていくことができます。お金が預金口座にあると使ってしまうという人には、基本的に満期まで解約せずに貯めていけるのでおすすめです。

■海外旅行保険

海外旅行保険は、渡航先でトラブルや病院に受診した際の費用を補償してくれる商品です。外国は日本のように治安が良くない地域が多く、また病気で病院を利用した場合は高額な医療費が請求されてしまいます。こうしたトラブルに備えて海外旅行保険への加入は必要不可欠と言って良いでしょう。

主な補償内容
病気やケガ 損賠賠償
携行品損害 航空機遅延

■自動車保険

自動車を購入する際に自賠責保険に強制加入しますが、それでは補償額が十分とは言えないため、ほとんどの人が任意の自動車保険に加入します。対人および対物への補償が無制限となるため、高額な損害金に備えることが可能です。また、車両補償も付帯できるため、車が事故で損傷または廃棄となった場合も修理費用や買い替え費用に充てることがで安心です。

★1日保険とは

自動車保険は、近年他人のクルマを借りて運転する際に便利な1日自動車保険の人気が高まっています。自動車保険は、他社運転特約などがありますが、基本的に自分の所有する車を運転している際の事故を補償とするため、他人の車を運転する場合は対象外となります。したがって、他人の車を運転する場合は1日自動車保険に加入することでリスクに備えることができます。車を所有しない20代の利用者が特に多く、帰省で実家の車を運転する際や、友人同士でドライブ旅行に行く際に加入する人が多いようです。

■火災保険

火災保険は、火災だけでなく落雷・風災・雪災・地震などにより建物や家財に損害受けた場合に補償される商品です。賃貸でも物件を借りる際に加入が強制されることが一般であるので馴染みある保険の1つとなっています。

また、地震が多い我が国では大震災のたびに地震保険が注目されていますが、これは火災保険単体では補償されないので注意が必要です。火災保険に加入する際に地震保険の補償もセットで加入する必要があります。

■ペット保険

ペットの医療費は、人間のように国民健康保険が利用できないので全額自己負担となります。ペット保険は、そんなペットのケガや病気の補償を受けることが可能で、高額な治療費負担を抑えることが可能です。最近はペットの寿命も伸びており、高齢になると様々な病気や疾患にかかり、治療費も高額化しているためペット保険の需要は伸びています。

ただし、ペット保険の対象となる動物を犬や猫に限定している商品もあるので、加入前に自分のペットは保険対象となるかを確認する必要があります。また、予防接種や去勢・避妊手術を補償対象外としている商品もあり注意が必要です。